「うつの方の復職支援」デイケア

リワーク・リハビリテーション・センター桜が丘

熊本県下の病院では、初のうつ病専門の復職支援デイケアです。リワーク・リハビリテーション・センター桜が丘(通称RRC)と呼ばれています。
平成19年11月に開設し、これまで683名(延べ数)の方々がRRC利用後に復職されています(令和4年3月31日現在)。

ご利用できる方

うつ病のため現在休職しており、3ヶ月から1年以内の復職を目指しておられる方がご利用できます。

  • 復職に向け、生活リズムを整えたい。
  • 仕事に必要な体力を回復させたい。
  • 復職に不安がある(職場環境や対人関係など)。
  • 復職をしたいが、どういう風にすすめていったらいいか分からない。
  • 復職後の再発を防止したい。

スケジュール

実施日

実施日 月~金曜日
【半日ご利用の場合】9:00~12:30
【1日ご利用の場合】9:00~15:40
休み 土日/祝日/
12月31日~1月3日休みになります

実施スケジュール

9:00

12:30
デスクワーク デスクワーク デスクワーク デスクワーク デスクワーク
10:00

11:30
テーマ
ミーティング
認知行動療法 生活の振り返り
1・2
心理教育
1・2・3
12:30

13:30
昼食・休憩
13:30

15:40
ヨガ コミュニケーション
講座/
SST(職場適応)
マインドフルネス/
デスクワーク
グループプレゼン プレゼン
適時 個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2

プログラム参加ステージの流れ

  • 1通所判定

  • 2ステージ0

  • 3ステージ1

  • 4ステージ2

  • 5ステージ3

  • 6フォロー

  1. 通所判定
    • 当院デイケア担当医師による診察を行います。
    • ステージ0または1での通所開始になることが、決まります。
  2. ステージ0/1ヶ月程度
    目的 生活リズムを整え気分の安定をはかります。
    生活デイケアプログラム 火曜日と木曜日の午前中に創作活動や健康体操に取り組みます。また、生活の振り返りを行います。

    生活の振り返り

    復職の基本である生活リズムの必要性を理解します。小グループで活動記録表を振り返り、ディスカッションを通して復職に必要な生活リズムを身につけます。

  3. ステージ1/1ヶ月程度
    目的 生活リズムの構築を図ると共に、発症の振り返りを行います。
    初期プログラム デスクワーク心理教育生活の振り返りヨガマインドフルネス個別面談心理検査など。

    デスクワーク

    復帰後の職場で働くことをイメージして、個人ごとの作業課題を設定します(集中力の改善、思考をまとめる、発症要因の分析をするなど)。

    デスクワーク

    心理教育

    健康管理と要因分析に必要な知識を小グループで学習し(復職デイケアの流れ・疾病教育・ストレス対処など)、復職後の自己管理に役立てます。

    心理教育

    生活の振り返り

    復職の基本である生活リズムの必要性を理解します。小グループで活動記録表を振り返り、ディスカッションを通して復職に必要な生活リズムを身につけます。

    生活の振り返り

    ヨガ

    ヨガを中心としたリラクゼーション法に取り組み、心身のリラックス方法を学びます。

    ヨガ

    マインドフルネス

    うつの再発予防として、瞑想を主とした実技訓練と、他の参加者との意見交換行います。これらを通して「ありのまま」を受け入れるスキルを高めます。

    マインドフルネス

    個別面談

    担当職員や専門職種がご本人と定期的に面談を行います。

    個別面談

    心理検査

    病状の回復を定期的にチェックしていきます。

    心理検査
  4. ステージ2/2~4ヶ月前後
    目的 ストレス対処法の拡大
    中期プログラム 初期プログラムにプラスして、認知行動療法プレゼンコミュニケーション講座/SST(職場適応)発症要因分析1・2など。

    認知行動療法

    健康を維持するための考え方や方法について、小グループで学習し、他の参加者と意見交換をします。

    プレゼン(中期プログラム~後期プログラム)

    要約作業や発表資料の作成を通じて、思考力・表現力の回復や向上を図ります。発表に向けて準備することや人前で考えを伝えることなど、決められた課題をこなし実践力の回復及び向上を図ります。

    コミュニケーション講座/SST(職場適応)

    小グループの中で、他者との関係や自身のコミュニケーションのあり方を考えます。自身の気になる・困っている場面を想定して練習し、実践に活かします。

    発症要因分析1・2

    発症要因分析1(中期Ⅰプログラム)

    再発しない復職をテーマとしている中で、休職となっていた要因を自身で振り返ります。デイケアスタッフと共有をして効果的なリハビリに役立て、復職後の対処を身に付けて行きます。

    発症要因分析2(中期Ⅱプログラム)

    復職後の職場を想定して、要因分析と実際の対処を計画して再発を防ぎます。

  5. ステージ3/2週間~1ヶ月前後
    目的 職場適応に向けての最終調整
    後期プログラム 中期プログラムにプラスして、リハビリのまとめをして頂きます。
  6. フォロー

    期間を決めて、スタッフが電話で確認・助言を行います。

その他の支援

主治医との連携

主治医との連携

デイケアでのリハビリの状況を、月に1回紙面等でお伝えし、治療がスムーズに行えるようにしています。

職場との連携

円滑な職場復帰をはかるために、デイケアご利用開始時から、職場への連絡・話し合い・職場訪問等の支援を行っています。

家族との連携

必要に応じて、ご家族と面談を行い、支援に活かします。

特別プログラム:教員のための復職訓練前後のミーティング

教員同士の小グループ内で、訓練前の心配や実際に体験してどうだったかの意見交換を行い、リハビリに活かしていきます。

特別プログラム:就職希望者のための就職ミーティング

一部在籍している就職希望者同士の小グループ内で、就職にまつわる悩みや今後の予定など意見交換しながら、就職活動に活かしていきます。

特別プログラム:トライアル利用

職場等より指定されている期間(1ヶ月前後)当院のデイケアに通所し、通所状況を客観的に評価します。評価結果が、主治医・産業医等の復職可否の判断材料となります。

利用実績

期間 平成19年11月1日~令和4年3月31日
利用者 実人数483名(延べ人数683名)
1日の平均利用者数 8~13名
  • 利用実績/性別
  • 利用実績/年代別
  • 利用実績/疾患別
  • 利用実績/業種別

利用者の感想

50歳代/男性

同じことの繰り返しで休職している自分。振り返りの作業の中で、どうしたら繰り返さずに対応できるかなど多くの助言を頂きました。現実に向き合えなかった自分を考える・変える機会となりました。

50歳代/男性

もう少し早く休職をして、復職デイケアへ通所していれば、うつの反復を防いで休職を防ぐことができたと思いました。

30歳代/男性

生活リズムを整えたり、認知のゆがみに気付いたり、ストレス・不安への対処方法などを身に付けることができました。

40歳代/女性

主治医や職場との連携・調整をしていただき、安心して復職できました。

20歳代/男性

2回目の復職デイケアの利用でした。スタッフが増員され、スキルアップやカリキュラム改善などの充実、進化を感じました。桜が丘病院の復職デイケアがあると思うだけで安心材料の一つとなり復職後の不安が減ります。

50歳代/男性

会社では、リワークで学んだことを思い出して、スピードを出し過ぎないよう留意しながら、仕事に励んでいるところです。

20歳代/女性

復職後もスタッフの方とお電話できたことで、心に余裕が生まれ、本当に心強かったです。通所時に加えてアフターケア含めて、心より感謝申し上げます。

20歳代/女性

4月から復職し、順調に過ごすことができています。デイケアで学んだことを生かしながら、仕事・生活ともに充実した日々を送っています。大変お世話になりました。

40歳代/男性

調子の良い時もあれば、悪い時もありますが仕事に大きな影響はありません。調子が悪い時には上司に個別で話をして持ちこたえています。

20歳代/男性

復職後、順調に働くことができています。これからも無理なく何かあったら周りに相談することを心がけ働いて行こうと思います。

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