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統合失調症とは?

統合失調症は、医学的に根拠のある病気です。

人間の脳は、こころやからだの働きを統括しており、周囲の情報を認識したり、感情をコントロールしたりしています。「統合失調症」は、この脳機能のバランスがくずれてしまい、さまざまな症状が出てくる病気であると考えられています。

しかしながら、社会において、まだまだ病気としての認知が低いため、「こうなったのは本人の心がけが悪い」とか「しつけや家庭環境に原因がある」と自分や他人を責める人がいますが、これは大きな誤解です。統合失調症は、医学的に根拠のある病気であり、脳のバランスを回復させる専門的な治療が必要になってきます。

「精神分裂病」から「統合失調症」へ

平成14年より、それまで用いられてきた「精神分裂病」という病名が「統合失調症」へと変わりました。これは「精神分裂病という名前は、精神が分裂して治らない印象を与え、社会全体の偏見を助長する」という意見が、患者・家族団体などから長年あがっていたためです。
現在、統合失調症は、治療薬などの進歩で治療可能な病気へと変わってきております。

統合失調症は、波がありながら回復していく病気です。

統合失調症は、きちんとした治療を受けることでゆっくり回復していく病気です。ただし、一直線に良くなるわけではなく、良くなったり悪くなったりの一進一退があります。
「良くなった」「悪くなった」と一喜一憂せず、焦らずじっくり治療に取り組みましょう。また周囲も、患者さんのペースにあわせ、回復を急がせないよう、ゆっくり病気とつきあえるようにお手伝いをしていきましょう。


統合失調症の回復ペース
  • (1) 前兆期: 脳に疲れがたまる時期
  • (2) 急性期: 脳が混乱している時期
  • (3) 休憩期: 脳の疲れがとれていく時期
  • (4) 回復期: 脳のバランスが回復していく時期

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さまざまな「統合失調症」の症状

陽性症状の例
陽性症状のイラスト
  • 不思議な体験(幻視・幻聴・幻臭・幻触など)
  • 事実にないような事を考えたり話したりする(妄想)
  • 自分や他人の考えが伝わる感じがする
  • 考えの混乱、話題の飛跳
  • 奇妙な行動
  • 眠れない
  • 感情の不安定さ
  • 病識のなさ「何か変、でも自分は病気ではない。」
陰性症状の例
陰性症状のイラスト
  • 感情・意欲の低下(関心が持てない・何もしたくない・身なりを気にしない)
  • 思考力低下(了解の悪さ・返答に時間がかかる・気持ちを伝えにくい)
  • 過剰な睡眠
  • 極端な疲れやすさ
  • ひきこもり
  • 変化に弱い(対人関係が苦手・緊張しやすい)
  • 集中・持続力低下(気が散りやすい・根気がない・一度にたくさんの事が出来ない)
 
統合失調症の経過

統合失調症の原因

統合失調症が発症する根本的な原因は、まだ不明な点が多いですが、最近の研究で、いろいろな要因が重なって発症することが分かってきました。特に、何らかのストレスがきっかけで、脳の働きが不安定になり、こころや活動のもとである脳内の神経伝達物質(ドーパミン等)が過剰分泌されて発症するという説が有力です。
統合失調症の回復と再発予防のためには、本人に休養をすすめ、脳の働きを回復させる治療を受けると共に、ストレスを減らしたり、うまくつきあう方法を学ぶことが重要です。

統合失調症のメカニズム