「シニア・高齢者」うつ病治療

「シニア・高齢者」うつ病治療

高齢者のうつ病治療も基本的な考え方は、一般的なうつ病治療に準じます。
ただし、まずは診断について、認知症や身体疾患に起因する症候性うつ状態ではないのか、薬剤誘発性うつ状態ではないのか、といった鑑別をきちんと行う必要があります。

薬物療法

薬物療法は、以前よりも抗うつ薬の選択肢が増えて治療しやすくなりました。しかし、シニア・高齢者では副作用が出やすい場合も多く、傾眠や転倒などによる二次的なQOLの低下を招かないように十分な注意を払わなければなりません。また、服用中のその他の身体疾患の治療薬との相互作用にも気をつける必要があります。

リハビリテーション(作業療法)

日中の活動性を保ち、生活の中に如何に生きがいや楽しみを維持していくことができるかは、シニア・高齢者の不眠の軽減やうつ病治療の経過に大きな影響を与えます。
当院では、リハビリテーション(作業療法)の一環として、同世代の集いをテーマとして、茶話会や俳句作りなど、ゆっくりと心地良いペースで活動を行っています。特に、懐かしい記憶を題材としたお話の会(回想法)は心の安定に繋がり、回復へのエネルギーとなります。
また、地域や家族との交流のあり方を見直したり、社会的な資源を上手に活用したりして、心身の健康維持に努めていただいております。

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